超小型犬におすすめのドッグフードの選び方

最近ではドッグフードの種類が多く、超小型犬のために作られた小粒ドッグフードも多く販売されています。
しかし、ドッグフードの種類があまりに多すぎて、愛犬のドッグフード選びに悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか?
ドッグフードジプシー(※1)なんていう言葉もよく耳にします。

(※1)ドッグフードジプシー:愛犬が健康体であるにも関わらずドッグフードに飽きて食べなくなってしまうなど、何かしらの原因で頻繁にドッグフードを変更して、結果どのドッグフードを選んだら良いのか分からなくなってしまうこと。もともとは、様々な場所を生活拠点として移動を繰り返す民族が語源となっている。

今回は、ドッグフード開発者である犬の管理栄養士が超小型犬におすすめのドッグフードの選び方や注意点について紹介させていただきますので、ぜひ参考にしながら愛犬に適したドッグフードを選んであげてください。

小型犬のドッグフード選びの重要性

同じ犬であっても体のサイズや避妊・去勢の有無、体質や犬種的に(遺伝子的に)かかりやすい病気など、様々なことが理由でその犬に適したドッグフードは異なります。

特に、超小型犬の場合は、皮膚の病気や脱臼、骨折などのトラブルに気をつける必要があり、大型犬や中型犬と比較すると食べムラの多い犬が多いのも特徴です。

超小型犬のドッグフード選びでは、体の健康維持と嗜好性にこだわると良いでしょう。
それでは、小型犬におすすめのドッグフードの選び方について、詳しく紹介していきます。

小型犬におすすめのドッグフードの選び方

超小型犬は体が小さいので、消化性に優れている健康系ドッグフードがおすすめです。
犬にとって食事は楽しみの1つですので、食べムラのある犬は、愛犬好みの香りや味にも配慮してあげましょう。

消化性が良いドッグフードを選ぶ

消化性が良いドッグフードは、主に肉や魚が主原料のドッグフードを指します。
価格の安いドッグフードではトウモロコシや米類が多く使用されているので、ドッグフードのラベル原材料をチェックしてみましょう。

なお、ドッグフードの原材料は、ペットフード安全法で使用量が多い順に書かれているので、一番初めに肉や魚が書かれているものを選ぶと良いでしょう。

小型犬に多い涙やけ対策ができるドッグフードを選ぶ

小型犬に多い涙やけは、鼻涙管閉塞(生まれつき目と鼻をつなぐ部分=涙を排泄する部分が細い、または詰まる病気)や逆さまつげ、品質の悪い食事など様々ですが、食事管理については体内部に老廃物が溜まりにくい消化しやすいドッグフードを選ぶことが大切です。

消化に良い肉や魚が主原料の無添加ドッグフードがおすすめです。

アレルギーに注意してドッグフードを選ぶ

食物アレルギーの犬は年々増えていると言われているので、新たに何か食べた後に皮膚の異常や嘔吐・下痢など、何かしらの症状がでた場合は、アレルギー検査を受けて、食物アレルギーの原因となる食材が使われていないドッグフードを選びましょう。

不調の原因が実は食物アレルギーだった、なんていうこともあるので十分注意したいですね!

小型犬にはグレインフリードッグフードがおすすめ

ドライフードの場合は大抵製造工程で穀物などの消化しにくい食材を犬が消化しやすいよう加工していますが、涙やけが多かったり食物アレルギーが多いプティシアンの場合は、グレインフリーの穀物不使用ドッグフードがおすすめです。

特にドライフードでないウェットフードや手作りご飯では、消化しにくい穀物は避けると良いでしょう。

小型犬の食べやすい粒サイズでドッグフードを選ぶ

小型犬は口や喉を中心に消化器官が細いため、愛犬のサイズに適した小粒ドッグフードを選びましょう。
食べにくさが原因で、食べムラが生じたり食欲が低下してしまうこともあるので、粒サイズには注意が必要です。

四肢の健康維持に配慮してドッグフードを選ぶ

小型犬の多くは四肢が細いので、脱臼や骨折しやすいのが特徴です。
愛犬の生活環境には滑りにくい素材のカーペットやクッションフロアを使用することはもちろん、食事管理ではグルコサミンやコンドロイチンなどの四肢の健康維持に適した成分が含まれたドッグフードを選ぶことも大切です。

超小型犬のドッグフード選びで注意したいこと

食べムラの多い超小型犬は嗜好性の高さにも注意

犬は味覚がないと思っている方もいますが、犬にも味覚はあります。
また、嗅覚は人より優れているので愛犬の好きな香り、味のドッグフードを探してあげましょう。
超小型犬にとっても食事は1日の楽しみの1つで、愛犬のQOL(生活の質)を維持するため、または高めるためには喜んで食べるドッグフードを探すことが大切です。

同じ超小型犬でも個体差によって適したドッグフードは異なる

超小型犬と一言でいっても、犬種や個体差によって適したドッグフードは異なります。
何かしらの特に病気を発症している超小型犬の場合は、栄養制限や特定の栄養素補給が必要になることがあるので、しっかりと獣医師に相談しながらドッグフードを選びましょう。

小型犬におすすめのフード